大腸内視鏡検査でポリープを見逃すことってあるんですか?
- 目黒 ちはらメディカルクリニック
- 8月23日
- 読了時間: 2分

ちはらメディカルクリニック目黒院長の千原直人が、日々病院に寄せられているさざまな質問に対して、簡潔にお答えしています。
今回の質問はこちらです。
「大腸内視鏡検査でポリープを見逃すことってあるんですか?」

千原院長の解答はこちら。(院長のプロフィールは、こちらからご覧ください。)
大腸にはハウストラ(ひだ)がたくさんあります。そのひだとひだの谷間に隠れてると見逃す事があります。
それを防ぐために当院では内視鏡の先端に透明なフードを装着してそのフードでめくりながら観察するようにしてます。
また、ポリープの形状も色々とあり、 側方発育型と言われている平らなおせんべいのような形のいわゆるLST病変で、正常粘膜と変わらない色をしていて尚且つ非常に平らなものがあるんですが、これは見逃される事が多いです。
これを見逃さないために当院では狭帯域光強調画像に加えて 拡大視で観察していきます。これによってちょっとした凹凸も見逃さず検出します。
また、3年前に大腸カメラをやって問題無いと言われたひとの中で3年後の大腸カメラで癌が見つかった人の確率が約3〜6%だったといった論文がいくつか出てます。
右側結腸に多かったということです。恐ろしいですね。
内視鏡学会では何も無い方は3から4年に一回大腸検査を推奨していますが、こういった事実がある以上毎年の方がベターだとも思ってます。
こういったことを踏まえて当院では見逃しが無いように観察を心掛けています。
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